富士急行、山中湖で水陸両用バスの運航を開始
富士急行(株)は4月30日より、山中湖で県内初となる水陸両用バス「YAMANAKAKO NO KABA」の運航を開始した。
車輪とスクリューを備え、陸の上でも水の中でも走行が可能な同バスは、四季折々の表情を見せる富士の麓の森林地帯を走行した後、「陸からそのまま湖に入る」という非日常的な瞬間を経て、いよいよ雄大な富士を望む山中湖を優雅にクルージングする。
このバスに乗れば、1台で陸から湖上から、世界に誇る富士山と山中湖の自然の素晴らしさを体感することができる。
車輌のデザインは、先行して昨夏登場した屋根のないオープンバス「KABA BUS」と同じく、工業デザイナーの水戸岡鋭治氏によるもので、水と陸の両方で生活する動物の王者であり、古代エジプトの守り神でもあるカバをイメージしてデザインされている。
水戸岡鋭治氏は、日本を代表する工業デザイナー。九州新幹線「つばめ」や「富士登山電車」を始め、建築・鉄道車輌・グラフィック・プロダクトなど、様々な分野のデザインを手がけ、数多くの賞を受賞している。
水陸両用バスの運行期間は、4月30日~6月28日を「プレ運行」期間とし、演出等を省略した短縮コースを運行する。
7月1日から正式運行となり、 乗車時間は約45分(陸上走行20分、湖上走行25分)。ミステリーツアー風の衣装を纏ったガイドが出迎えをし、ナビゲーター役のKABAとの絶妙な掛け合いが乗客を楽しませる演出を予定している。富士山や山中湖の大自然、文化的な背景等について乗客とのインタラクティブなやりとりも行われる。
車輌の仕様は、全長11・9m、幅2・48m、高さ3・7m。座席数は34席。料金は大人2000円、承認1000円。