ヤマトシステム他が共同でAM電子マネー決済実証実験を開始
ヤマトシステム開発(株)（皆木健司社長、東京都江東区）とヤマトフィナンシャル(株)（栗栖利蔵社長、東京都中央区）は、加賀アミューズメント(株)（高橋信佐社長、東京都千代田区）と共同で、ゲームセンターでのマルチ電子マネー決済システムの実証実験を開始した。
この実証実験は、日本アミューズメント産業協会（JAIA）や日本アミューズメントマシン協会（JAMMA）が監修するもの。ヤマトグループのマルチ電子マネー決済端末を、対象施設のゲーム機器に設置し、電子マネーによる決済を実施する。今回は、「タイトーステーション新宿東口店」「プレイランドソピア秋田御所野店」で実施し、クレーンゲーム機やプリントシール機などに取り付ける。
現在のゲーム店では、コインによる支払のみで、両替の不便と管理の負荷が生じている。今後の消費税率の段階的引き上げに対応する柔軟な価格設定も、業界の課題となっている。
この導入により、(1)キャッシュレス、ポイント付与による顧客利便性の向上、(2)無人対応による各店舗の危機管理業務の負荷軽減、業務効率化、(3)柔軟な価格設定の実現、(4)ヤマトグループとの契約で国内の流通系・独立系・交通系の主要電子マネーを一台の端末で利用可能、(5)各電子マネーの精算をヤマトグループ一本で取りまとめ可能、などのメリットが想定されている。
今後は、実証実験の結果をもとに評価を行い、15年1月を目標にアミューズメント業界への本格導入を検討する。同時に、ポイント付与、クーポン発行などの販促支援サービスを提供するなどの機能追加、インフラ整備を推進するという。
■ヤマトグループ「マルチ電子マネー決済システム」
URL：http://em.nekonet.co.jp/
